壱 2014/04/28 21:52 Share on Facebook Copy URL Report 壱「夢・・・・・か。」どうやら僕は夢を見ていたらしい。目が覚めると朝になっていた。といってもまだ早い。五時だ。夢・・・・・確かに僕は夢を見ていたはずだ。だけど、思い出すことができない。何を見ていたのか。どのような内容だったのか。考えれば考えるほど分からなくなる。クソッ。頭が痛い。体が熱い。ダルい。熱かなと思って体温計を探す。が、中々見当たらない。色々探した。懐かしい写真や物はたくさん出てきた。だが、体温計が出てこない。なんで体温計が出てこないんだよ。と、ふとベッドを見ると、ベッドの側に体温計。あと、水の入ったコップと薬が入っていると思われる袋がそこに置いてあった。「なんだ、こんなところにあったのか。探した時間がもったいないじゃないか。つか、無駄だったよな。」熱を測る。結果三十八度二分。案の定熱があった。風邪だ。風邪を引いてしまった。今日は運のいいことに学校が休みだ。「はぁ。なんだか、体がダルくて重いのがもっと重くなっちまったよ。今日は休みだし、一日ゆっくり部屋で休んどくか。」と、ベッドに戻ろうとした時だった・・・・・・・