Ensemble Humoreske コンサートシリーズ
Video will not be published (Available Period: until 6/8/2021 (Tue) 23:59 JST)
5月25日19時~ 弦楽三重奏の演奏会をライブ配信いたします。
題して「Ensemble Humoreske コンサートシリーズ
弦楽三重奏で辿る「美」の変容 」
新型コロナウィルスの感染収束が当面は見込めないことを鑑みて、本公演のライブ配信を行なうことにいたしました。
会場にいらしてくださったお客様はもちろん、様々な事情でいらっしゃれない方や遠方にお住いの方などなど、たくさんの方々と音楽の時間・空間を共有できれば嬉しいです。
公演後14日間は動画が保存されますので、いつでもご都合のよいタイミングでご覧いただけます。
画面越しではありますが、ご来場(?)心からお待ち申し上げております。
※チケットをご購入いただいた方には、当日のプログラムをメール等でお送りいたします。
※こちらは配信チケットのみの販売とさせていただきます。ご来場チケットをお求めの際は、山本(violinyama@yahoo.co.jp)までご連絡いただけましたら大変ありがたく存じます。
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【コンサート内容】
J. S.バッハ
シンフォニアBWV787-801より
(弦楽三重奏への編曲版)
M.レーガー
弦楽三重奏曲 ニ短調 作品141b
L. v.ベートーヴェン
弦楽三重奏曲 ニ長調 作品9-2
ヴァイオリン:山本 美樹子
ヴィオラ:脇屋冴子
チェロ:長谷川彰子
主催:EnsembleHumoreske
後援:(公財)新日本フィルハーモニー交響楽団
東京藝術大学音楽学部同声会
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ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロによる三重奏。
“完璧な形態”といわれる弦楽四重奏に比して、影の薄い存在かもしれません。
しかし、否だからこそ、ここには大きな可能性が秘められているように思えます。
バッハ(1685-1750)作曲、ピアノのための《シンフォニア》では、三声部が独立性を保ちながら渾然一体となり、神々しい響きが生み出されます。
音域の異なる三つの弦楽器に置き換えたとき、その計算し尽された対位法は、どのような光景を私たちに見せてくれるでしょうか。
レーガー(1873-1916)は、近代への移行期においてなお、古典を称揚し続けた作曲家です。しかしその音楽からは、新時代の確かな足音も聴こえます。
半音進行による絡み合い、うねり、不協和音。混沌とした音の渦から立ち上がる澄んだ和声。動と静のエネルギーの対比にご期待ください。
音楽史上に巨大な柱を打ち立てたベートーヴェン(1870-1927)もまた、過去からの学びを礎に、無二の芸術世界を確立してゆきました。
初期に書かれた弦楽三重奏曲は、古典的で均整の取れた書法の中に、若き創意と瑞々しい生命力が宿ります。
時とともに変容を繰り返してきた人々の美意識。三声の対話と戯れによって描き出されるそれぞれの“音楽美”を、皆さまとご一緒に体感できましたら幸いです。