ぼくが2022年 朗読初めとして「小説 秒速5センチメートル 第1話 桜花抄」を読み始めた次の日に、都内では5センチメートルの積雪がありました
朝、窓を開けたら天から降り注ぐ白の粒子に「雪だー!!ドコドコドコドコ(紅だー!の言い方で)」とか「美味しい!!シロップ掛けた雪、美味しい!!」とかはしゃいでいたのですが、端的に申しまして終電を逃しました
雪食ってる場合じゃなかった...
シンデレラ・ボーイ気取ってその日最後の鉄の馬車目指し、駆け足で駅へ向かったぼくは、その途中の横断歩道でズベシャアと転倒
そうか、灰被りではなく雪を被るぼくはシンデレラ・ボーイでは無かったんだ...と気づくと共に、24時はとうに過ぎ、魔法も解け、雪も溶け、ぼくも転け
長男じゃなかったら耐えられなかった.‥
幸い怪我らしい怪我にはならなかったものの、改札内をくぐるまでもなく電子掲示板には「本日の運行は全て終了しました」という無情の一文が
ネカフェで一夜を過ごすという選択肢もあったものの、お家の布団で寝たいという思いとこの天気で「秒速5センチメートル」を読まずしていつ読む?という思いから「雪天決行や!結構なことやないか」と3駅分徒歩で帰宅することを決意
出発して5分でスマホの電池が切れ、地下鉄なのでざっくりと路線に沿って歩くスタンド・バイ・ミー作戦と自身の帰巣本能が頼り
雪に覆われた夜の街って、モノクロで静かな様でいて、実は結構明るいし音があるんですよね
信号や街灯の明かりを道の雪が反射し、自らが雪を踏んだり車が雪を轢く音が響く
雪の止んだ白く染まった夜の街を、熔けた雪でジェラート状になった足元に気をつけながら歩くの、きっとこの瞬間の自分は"どうしようもなく今を生きている"と実感出来る一時でした
その最中で寄ったファミマの肉まんとホットのおーいお茶の美味しさ、暖かさ、五臓六腑に染み渡りました
無事一時間ほどで帰ってきて、その後の雑談枠がこちら
twitcastin
枠およびその後の朗読にお付き合い下さった方々、改めてありがとうございました
枠を取った時にお聴きくださる方々がいらっしゃることが、何にも勝る喜び
以上、とある一夜のお話でした